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2007.10.03 Wed
ハマースミスのうじ虫
ずいぶん前に読んだ本だが、どうしても書き留めておきたかった。
ハマースミスのうじ虫

なんとも言えんタイトルだが、いわゆる古典に入るミステリー。
いつどこで聞いたのかは定かではないのだが、何故か名作として記憶の中にインプットされていた。それが故、本屋さんでこの本が目に入った時に、迷わず購入していた。

これは創元推理文庫さんから出ているんだが、1955年発表のウィリアム・モール氏の作品。もともとは東京創元社のクライム・クラブ叢書 (全29巻)の中の一冊だったのだが、新訳が昨年刊行された。それを購入したというわけ。

読み始めると、時代背景ももちろん違うが、話の進み具合や人物構成に何とも時代を感じさせる一品。派手さもなければ、謎解きの爽快感も感じられない、何とも表現の難しい作品なのだが、非常に味がある。

普通のミステリーのおもしろさを期待して読むと、少し肩すかしを食らった感があるのだが、読後に何とも言えない余韻が残っている。実際、私もこれを読んだのは一年前なんだが、いまだにその余韻を引っ張っており、だから今になっても無性に紹介したくなった、そんな作品。

今調べてみると、これだけの賞をとっていることを知った。
これはやはり時代を超えた名作と言っていいんではないだろうか。

第3位CSミステリチャンネル「闘うベストテン2006」/海外部門
第6位『IN★POCKET』2006年文庫翻訳ミステリーベスト10/総合部門
第4位『IN★POCKET』2006年文庫翻訳ミステリーベスト10/読者部門
第4位『IN★POCKET』2006年文庫翻訳ミステリーベスト10/作家部門
第9位『IN★POCKET』2006年文庫翻訳ミステリーベスト10/翻訳家&評論家部門
第10位『本の雑誌増刊・おすすめ文庫王国2006年度版』ジャンル別ベスト10・翻訳ミステリー(関口苑生氏選)

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学
読書    Comment(2)   TrackBack(0)   Top↑

Comment
奇妙なミステリでした Posted by Ksbc
初めまして。
私も今年の3月に読んで、独特の雰囲気を感じたのでコメントさせていただきます。

厳密にミステリといえばミステリなんでしょうが、心理小説と呼んでもいいようなストーリー。
他に類を見ないオリジナリティを持っていると思います。
まさしく時を超える名作だと思います。

失礼しました。
2007.10.05 Fri 19:34 URL [ Edit ]
Ksbcさん Posted by ぜうピ!!
初めまして。コメントありがとうございます。

>厳密にミステリといえばミステリなんでしょうが、心理小説と呼んでもいいようなストーリー。

おっしゃる通り、同感です。だから後に残る余韻が違うんでしょうか。今までも、読み返したいものはありましたが、これほど読み返したくなるミステリーに出会ったことはなかったです。
2007.10.05 Fri 19:52 URL [ Edit ]

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